大相撲名古屋場所は新しい愛知国際アリーナで行われた
その広さに相撲関係者も一様に驚いていたが、相撲の方も驚きの展開となった
最近までも横綱の休場が当たり前になり、横綱不在の場所も多かった
それを補うべき大関陣は休みの多い横綱が出てくると全く歯が立たず、平幕と互角に相撲を取っているざまで、三役の権威など全くなかった
そんな中で、豊昇龍、大の里、大栄翔が安定した強さを見せるようになり、横綱も相次いで誕生した
これで秩序ある大相撲に戻ったと思ったが、三場所33勝の急造横綱豊昇龍は横綱になって三場所の成績が18勝12敗15休という成績、3場所中2場所で休場、優勝もない
この間に大の里が圧倒的強さで2場所連続優勝で横綱昇進、今場所は横綱1場所目で優勝、それも3連覇がかかる今場所だった、しかし10日目までに3敗して優勝戦線から脱落
結果は11勝4敗という物足りないものだった。
結局14日目まで優勝戦線に残ったのは安青錦、琴勝峰、熱海富士、新入幕の草野という平幕力士ばかり、そしてライバルに勝った琴勝峰が13勝2敗の堂々の初優勝を果たした
琴勝峰25歳、安青錦21歳、熱海富士22歳、草野24歳、同じく初入幕で10勝を挙げて敢闘賞の藤の川は20歳と若手の活躍で土俵が盛り上がった
来場所はこの若手と超ベテランの40才鉄人玉鷲、35歳の怪人高安が三役や上位に集結する、今や旧人類になった霧島、若隆景、若元春、王鵬、阿炎、大栄翔らはうかうかしていたら下位に追いやられてしまいそうだ。
私は2017年の6月に琴勝峰が所属する佐渡が嶽部屋のけいこを見に行った
若い力士が一人だけ、次から次へと相手は代わりながらぶつかっていくしごきのようなけいこをしていた
息も絶え絶えになって土俵に転がっていると琴奨菊が足で蹴転がしていた
あれが琴勝峰だったような気でいたが、琴勝峰が初土俵を踏んだのはこの年の11月だったから、違った。
期待されていた尊富士はケガが多く、逸材なのに惜しまれる
豪ノ山、伯桜鵬、湘南の海、王鵬、阿炎も伸びが止まってしまった
そんな中、安青錦、草野の二人は大器であろう、ケガをせずに勤めれば大関は近い
それともたもたしていた熱海富士の相撲が今場所から変わった、相手に圧力をかけてどんどん休まずに押し込むようになった
同じ型の大の里、玉鷲を見習って相撲をとればこれまた大関は夢ではない、なにより今場所はライバルに一歩遅れをとった14日目の悔しがり方は尋常でなかった、欲が出てきたとみるべきだろう
藤の川、琴勝峰、獅司、阿武剋にも注目。